神秘家

Margery Kempeマージェリー ケンプ

マージェリー・ケンプは、イングランド王国の神秘家。(1373年頃生〜1438年以降没)

口述による「マージェリー・ケンプの書」は、英語による初の自伝とされる。

マージェリー・ケンプの書

ケンプの生涯でわかっていることは、ほぼこの本によるもの。
1430年代初頭、ケンプは文盲ぶんもう(文字の読み書きができないこと・人)だったが、霊的自伝を書こうと決心した。 序文でその経緯を述べ、ドイツ在住のイングランド人を書記としたが、彼は作品の完成前に死去した上、書いたものは他の人々に読めなかったとされた。(この人物は長男ジョン・ケンプと推測される。)その後、1436年7月23日に彼女は地元の司祭(おそらく聴罪司祭ロバート・スプリングゴールド)に執筆を再開するよう説得し、1438年4月28日に1431〜4年を扱う部分の追加が始まった。

『マージェリー・ケンプの書』の冒頭は、初めての子どもの難産で始まる。悪魔による責め苦、続くキリストの出現を描いた後、ケンプは醸造業と製粉所2つの家内工業(生産者が自宅の一部を作業場所にして、家族や家族的使用人などにより、簡易な技術や設備、用具を用いて製品を生産する小規模な工業の形態)を始めた。しかし、どちらも間もなく失敗した。

信仰をさらに深めようとしたが、数年にわたって性的快楽と社会的嫉妬という試練を受けた。最終的には世俗の仕事をやめ、初期の幻視(実際には存在しないのに、まるで存在するかのように見えること)で求められるのを感じた霊的召喚に全面的に専念することにした。神に完全に生を委ねようと励む中、1413年夏には夫に貞潔な婚姻を提案した。
『マージェリー・ケンプの書』第15章は禁欲的生活を送る決意を述べるが、第21章では再び妊娠している。末子となる子の出産は巡礼中だったと考えられる。後に、イングランド帰国時には子どもを連れていたと語る。子どもの受胎が禁欲前か、あるいは一時的な中断があったのかは不明である。

1413年のどの時点かで、ケンプはノリッジに住む女性神秘家・隠修女ノリッジのジュリアンを庵に訪問した。その記述によると、ケンプはジュリアンを訪ね、そこに数日間滞在したという。彼女は幻視と神との会話がジュリアンに認められるよう、特に熱心に努めた。
テクストはジュリアンがケンプの啓示を認め、その宗教性は真正だと保証したとする。しかしながら、ジュリアンはケンプに「神への崇拝と同志であるキリスト教徒の利益に応じて経験を評価するよう」指示し注意を促した。ジュリアンはまた、ケンプの涙は魂に聖霊が宿る物的証拠だと保証した。ケンプはまた、大陸の聖なる女性と同じような方法で、その涙は神からの賜物だと認められた。
第62章で、ケンプは自らの絶え間ない涙を厳しく批判していた托鉢修道士たくはつしゅうどうし(土地や富を蓄えることを否定して、都市や農村を歩き回り、信者からの寄付のみで生活しながらキリストの教えに忠実に生きようとする修道士たちの組織)との出来事を述べる。この托鉢修道会士はワニーのマリについて読んだことを受け入れ、ケンプの涙も同じく真正の献身の結果だと理解するようになった。

本の完成がわかっている1438年、マージェリー・ケンプと思しき”Margueria Kempe”が、リンのトリニティ・ギルドに加入を許された。マージェリーと同一人物かは不明であり、没した場所や時期も不明である。

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 マージェリー・ケンプ

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