妄想
妄想の形式による分類
一次妄想
一次妄想(英:Primary delusion)/真正妄想(英:True delusion)とは、最終的に発生的了解が不能、他の心的現象に反応して生じたものであるという縦断的な意味関連がわからない妄想。
一次妄想の確信は直接的かつ明白に出現する。一次妄想の形式には妄想気分・妄想着想・妄想知覚がある。
妄想気分(英:delusional mood )
何かが起きているというただならぬ気配を感じ、それに巻き込まれていると感じるが明確にわからないもの。
※統合失調症の急性期の最初の症状であることが多い。妄想知覚(英:delusion percept(ion) )
合理的にも感情的にも了解可能な動機なしに、真の知覚に異常な意味が付与されるもの。
例:自宅の前に自動車が止まっているのを見ると「自分を狙っている組織があり、見張られている」と確信する。
→付与される意味はほとんどが被害的自己関係付けであるが、あらゆる了解可能な意味の背後に、例の「組織」のような無人称的な他者が出現することが特徴。
※統合失調症状と同様に、器質性・中毒性の病態でも出現しうる。妄想着想(英:delusional intuition)
着想が突然に生じて直ちに確信されるもの。
その内容は自己に関するもの・他者に関するもの・物に関するものなど様々で、着想はきっかけなく生じることもあれば、何かを見た際などにそれが刺激となって生じることもある。
後者の例:警官を見かけた時、その警官に対する自己関係付けが生じることなく、自分は指名手配されていると着想する。
※こうした知覚結合性の妄想着想は、知覚に異常な意味付けがされないことから、妄想知覚と区別される。二次妄想
二次妄想(英:Secondary delusion)/妄想様観念(英:Delusion-like idea)とは、患者の現在の状況(他の精神病症状・気分状態・生活史・帰属する集団・パーソナリティなど)に由来するものとして発生的了解が可能な妄想。
妄想 - 脳科学辞典 妄想
これは統合失調症を含むあらゆる精神病性障害・重症うつ病・躁病にみられる。
妄想の内容による分類
妄想 - 脳科学辞典 妄想
被害妄想(英:persecutory delusion)
自己あるいは身近な人に対する他者の悪意が感じられるという被害的内容は、妄想内容として最もよくみられる。関係妄想(英:delusion of reference)
周囲の人の言動・出来事・テレビやインターネット上の言葉などを自分に関するものと確信する妄想。誇大妄想(英:grandiose delusion)
肥大した自己評価を内容とする妄想の総称であり、内容によって血統妄想・宗教妄想・発明妄想などと呼ばれる。微小妄想(英:delusion of unworthinessbelittlement)
罪業妄想・貧困妄想・心気妄想など、自己評価の低下を内容とする妄想の総称。身体妄想(英:somatic delusions)
自己身体の外見や機能を主題とする妄想。妄想性人物誤認(英:delusional misidentification)
人物誤認は妄想的確信を伴うことが多い。






