2017年公開:劇場版 名探偵コナン/からくれないの恋歌(ラブレター)

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劇場版 名探偵コナン から紅の恋歌(ラブレター)に因んで百人一首をカテゴライズ「決まり字編」

決まり字とは、上の句をそこまで読まれれば下の句がこの札だと確定できる先頭の数文字で、1字決まりから6字決まりまであります。

因みに、何故こんなことをやり始めたかと言えば…
劇場版 名探偵コナン/からくれないの恋歌(ラブレター)を見ていたら、『名頃鹿雄(なごろ・しかお)と大岡紅葉(おおおか・もみじ)は数ある得意札も全く同じ。しかも歌に「紅葉」の情景を歌った6枚の札は、二人とも逃したことがない』というセリフが出てきたから。

  • 奥山に 紅葉ふみ分け なく鹿の/聲きく時ぞ 秋は悲しき
    (おくやまに もみぢふみわけ なくしかの/こゑきくときぞ あきはかなしき)
  • ちはやぶる 神代も聞かず 龍田川/から紅に 水くくるとは
    (ちはやぶる かみよもきかず たつたがは/からくれなゐに みづくくるとは)
  • 此の度は 幣もとりあへず 手向山/紅葉の錦 神のまにまに
    (このたびは ぬさもとりあへず たむけやま/もみぢのにしき かみのまにまに)
  • 小倉山 峯のもみぢ葉 心あらば/今ひとたびの みゆき待たなむ
    (をぐらやま みねのもみぢば こゝろあらば/いまひとたびの みゆきまたなむ)
  • 山がはに 風のかけたる しがらみは/流れもあへぬ 紅葉なりけり
    (やまがはに かぜのかけたる しがらみは/ながれもあへぬ もみぢなりけり)
  • 嵐ふく 三室の山の もみぢ葉は/龍田の川の 錦なりけり
    (あらしふく みむろのやまの もみぢばは/たつたのかはの にしきなりけり)

高校生の頃、やったことのない百人一首の大会に人数合わせで出させられ……。
今みたいにGoogleさんに尋ねる訳にもいかず、満足な情報集もできないまま大会に出て散々な目にあったな〜と苦い記憶が……。
当時、『紅葉の情景を歌った6枚の札』のように、興味をもてるようなカテゴライズができれば、もう少し楽しく百人一首が覚えられたのかしら?などと思い始め、カテゴライズを開始!

「1字決まり」

大会初心者の私が、経験者に何から手をつけたら良いのか尋ねると『まずは、決まり字が一文字のものから、覚えると良い!』とのことだった。
決まり字が一文字のものは「さ」「す」「せ」「ふ」「ほ」「む」「め」から始まる7枚の札。(「むすめふさほせ」と言うらしい。)

1字決まりの札は、自陣(自分の前)の下段に置くのが一般的なんだそう。
ただ、1字決まりの札を下段にまとめて置くと相手に狙い撃ちされるため、配置左右中央とある程度散けさせる必用があるとのことなので、自分なりの配置を確定して記憶するまでにはかなりの訓練が必用そうですね。

  • 寂しさに 宿を立ち出でて 眺むれば/いづくも同じ 秋の夕暮
    びしさに やどをたちいでて ながむれば/いづくもおなじ あきのゆふぐれ)
  • 住の江の 岸に寄る浪 よるさへや/夢の通ひ路 人目よくらむ
    みのえの きしによるなみ よるさへや/ゆめのかよひぢ ひとめよくらむ)
  • 瀬を早み 岩にせかるる 瀧川の/われても末に 逢はむとぞ思ふ
    をはやみ いはにせかるる たきがはの/われてもすゑに あはむとぞおもふ)
  • 吹くからに 秋の草木の しをるれば/むべ山風を あらしといふらむ
    くからに あきのくさきの しをるれば/むべやまかぜを あらしといふらむ)
  • ほととぎす 鳴きつる方を 眺むれば/ただ有明の 月ぞ残れる
    ととぎす なきつるかたを ながむれば/ただありあけの つきぞのこれる)
  • 村雨の 露もまだひぬ 槙の葉に/霧立ちのぼる 秋の夕暮
    らさめの つゆもまだひぬ まきのはに/きりたちのぼる あきのゆふぐれ)
  • 廻り逢ひて 見しやそれとも わかぬまに/雲がくれにし 夜半の月かな
    ぐりあひて みしやそれとも わかぬまに/くもがくれにし よはのつきかな)

「大山札(おおやまふだ)」

大山札とは、決まり字が6文字の札のこと。昔の人が決まり字を待たずに、山を張って取っていたことから「大山札」という呼び方になったそう。

因みにこの大山札は、「あさぼらけ」「きみがため」「わたのはら」と、途中まで同じ音の札のセットが3組あり、友札(ともふだ)とも言うそうで、この友札が相手陣と自陣に別れている状態では、別れ札(わかれふだ)となるそう。

決まり字が6文字の札は6枚。

  • 朝ぼらけ 有明の月と 見るまでに/吉野の里に 降れる白雪
    あさぼらけ ありあけのつきと みるまでに/よしののさとに ふれるしらゆき)
  • 朝ぼらけ 宇治の川霧 絶えだえに/あらはれ渡る 瀬々の網代木
    あさぼらけ うぢのかはぎり たえだえに/あらはれわたる せぜのあじろぎ)
  • 君がため 春の野に出でて 若菜つむ/わが衣手に 雪は降りつつ
    きみがため はるののにいでて わかなつむ/わがころもでに ゆきはふりつつ)
  • がため 惜しからざりし 命さへ/長くもがなと 思ひけるかな
    きみがため をしからざりし いのちさへ/ながくもがなと おもひけるかな)
  • わたの原 漕ぎ出でて見れば 久方の/雲居にまがふ 沖つ白浪
    わたのはら こぎいでてみれば ひさかたの/くもゐにまがふ おきつしらなみ)
  • わたの原 八十島かけて 漕ぎ出でぬと/人にはつげよ あまの釣舟
    わたのはら やそしまかけて こぎいでぬと/ひとにはつげよ あまのつりぶね)

大山札は、囲い手をして取ることが多い札で、囲い手をしやすい(利き手側)自陣の下段や中段に置かれることが一般的なんだそう。

五十音順(あいうえお順)一覧

五十音 歌番号 句(歴史的仮名遣による読み 上の句/下の句)※同色:決まり字
79 あきかぜに たなびくくもの たえまより/もれいづるつきの かげのさやけさ
1 あきのたの かりほのいほの とまをあらみ/わがころもでは つゆにぬれつつ
52 あけぬれば くるるものとは しりながら/なほうらめしき あさぼらけかな
39 あさぢふの をののしのはら しのぶれど/あまりてなどか ひとのこひしき
31 あさぼらけ ありあけのつきと みるまでに/よしののさとに ふれるしらゆき
64 あさぼらけ うぢのかはぎり たえだえに/あらはれわたる せぜのあじろぎ
3 あしびきの やまどりのをの しだりをの/ながながしよを ひとりかもねむ
78 あはぢしま かよふちどりの なくこゑに/いくよねざめぬ すまのせきもり
45 あはれとも いふべきひとは おもほえで/みのいたづらに なりぬべきかな
43 あひみての のちのこころに くらぶれば/むかしはものを おもはざりけり
44 あふことの たえてしなくば なかなかに/ひとをもみをも うらみざらまし
12 あまつかぜ くものかよひぢ ふきとぢよ/をとめのすがた しばしとどめむ
7 あまのはら ふりさけみれば かすがなる/みかさのやまに いでしつきかも
56 あらざらむ このよのほかの おもひでに/いまひとたびの あふこともがな
69 あらしふく みむろのやまの もみぢばは/たつたのかはの にしきなりけり
30 ありあけの つれなくみえし わかれより/あかつきばかり うきものはなし
58 ありまやま ゐなのささはら かぜふけば/いでそよひとを わすれやはする
61 いにしへの ならのみやこの やへざくら/けふここのへに にほひぬるかな
21 いまこむと いひしばかりに ながつきの/ありあけのつきを まちいでつるかな
63 いまはただ おもひたえなむ とばかりを/ひとづてならで いふよしもがな
74 うかりける ひとをはつせの やまおろし/はげしかれとは いのらぬものを
65 うら うみわび ほさぬそでだに あるものを/こひにくちなむ なこそをしけれ
- -
お(を) 5 おくやまに もみぢふみわけ なくしかの/こゑきくときぞ あきはかなしき
72 おとにきく たかしのはまの あだなみは/かけじやそでの ぬれもこそすれ
60 おほえやま いくののみちの とほければ/まだふみもみず あまのはしだて
95 おほけなく うきよのたみに おほふかな/わがたつそまに すみぞめのそで
82 おもひわび さてもいのちは あるものを/うきにたへぬは なみだなりけり
26 をぐらやま みねのもみぢば こゝろあらば/いまひとたびの みゆきまたなむ
51 かくとだに えやはいぶきの さしもぐさ/さしもしらじな もゆるおもひを
6 かさゝぎの わたせるはしに おくしもの/しろきをみれば よぞふけにける
98 かぜそよぐ ならのをがはの ゆふぐれは/みそぎぞなつの しるしなりける
48 かぜをいたみ いはうつなみの おのれのみ/くだけてものを おもふころかな
15 きみがため はるののにいでて わかなつむ/わがころもでに ゆきはふりつつ
50 きみがため をしからざりし いのちさへ/ながくもがなと おもひけるかな
91 きりぎりす なくやしもよの さむしろに/ころもかたしき ひとりかもねむ
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29 こゝろあてに をらばやをらむ はつしもの/おきまどはせる しらぎくのはな
68 こゝろにも あらでうきよに ながらへば/こひしかるべき よはのつきかな
97 こぬひとを まつほのうらの ゆふなぎに/やくやもしほの みもこがれつつ
24 このたびは ぬさもとりあへず たむけやま/もみぢのにしき かみのまにまに
41 こひすてふ わがなはまだき たちにけり/ひとしれずこそ おもひそめしか
10 これやこの ゆくもかへるも わかれては/しるもしらぬも あふさかのせき
70 びしさに やどをたちいでて ながむれば/いづくもおなじ あきのゆふぐれ
40 しのぶれど いろにいでにけり わがこひは/ものやおもふと ひとのとふまで
37 しらつゆに かぜのふきしく あきののは/つらぬきとめぬ たまぞちりける
18 みのえの きしによるなみ よるさへや/ゆめのかよひぢ ひとめよくらむ
77 をはやみ いはにせかるる たきがはの/われてもすゑに あはむとぞおもふ
- -
73 たかさごの をのへのさくら さきにけり/とやまのかすみ たたずもあらなむ
55 たきのおとは たえてひさしく なりぬれど/なこそながれて なほきこえけれ
4 たごのうらに うちいでてみれば しろたへの/ふじのたかねに ゆきはふりつつ
16 たちわかれ いなばのやまの みねにおふる/まつとしきかば いまかへりこむ
89 たまのをよ たえなばたえね ながらへば/しのぶることの よはりもぞする
34 たれをかも しるひとにせむ たかさごの/まつもむかしの ともならなくに
75 ちぎりおきし させもがつゆを いのちにて/あはれことしの あきもいぬめり
42 ちぎりきな かたみにそでを しぼりつつ/すゑのまつやま なみこさじとは
17 ちはやぶる かみよもきかず たつたがは/からくれなゐに みづくくるとは
23 つきみれば ちゞにものこそ かなしけれ/わがみひとつの あきにはあらねど
13 つくばねの みねよりおつる みなのがは/こひぞつもりて ふちとなりぬる
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80 ながからむ こころもしらず くろかみの/みだれてけさは ものをこそおもへ
84 ながらへば またこのごろや しのばれむ/うしとみしよぞ いまはこひしき
53 なげきつつ ひとりぬるよの あくるまは/いかにひさしき ものとかはしる
86 なげけとて つきやはものを おもはする/かこちがほなる わがなみだかな
36 なつのよは まだよひながら あけぬるを/くものいづこに つきやどるらむ
25 なにしおはば あふさかやまの さねかづら/ひとにしられで くるよしもがな
88 なにはえの あしのかりねの ひとよゆゑ/みをつくしてや こひわたるべき
19 なにはがた みじかきあしの ふしのまも/あはでこのよを すぐしてよとや
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96 はなさそふ あらしのにはの ゆきならで/ふりゆくものは わがみなりけり
9 はなのいろは うつりにけりな いたづらに/わがみよにふる ながめせしまに
2 はるすぎて なつきにけらし しろたへの/ころもほすてふ あまのかぐやま
67 はるのよの ゆめばかりなる たまくらに/かひなくたたむ なこそをしけれ
33 ひさかたの ひかりのどけき はるのひに/しづごころなく はなのちるらむ
35 ひとはいさ こゝろもしらず ふるさとは/はなぞむかしの かににほひける
99 ひともをし ひともうらめし あぢきなく/よをおもふゆゑに ものおもふみは
22 くからに あきのくさきの しをるれば/むべやまかぜを あらしといふらむ
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81 ととぎす なきつるかたを ながむれば/ただありあけの つきぞのこれる
- -
49 みかきもり ゑじのたくひの よるはもえ/ひるはきえつつ ものをこそおもへ
27 みかのはら わきてながるる いづみがは/いつみきとてか こひしかるらむ
90 みせばやな をじまのあまの そでだにも/ぬれにぞぬれし いろはかはらず
14 みちのくの しのぶもぢずり たれゆゑに/みだれそめにし われならなくに
94 みよしのの やまのあきかぜ さよふけて/ふるさとさむく ころもうつなり
87 らさめの つゆもまだひぬ まきのはに/きりたちのぼる あきのゆふぐれ
57 ぐりあひて みしやそれとも わかぬまに/くもがくれにし よはのつきかな
100 ももしきや ふるきのきばの しのぶにも/なほあまりある むかしなりけり
66 もろともに あはれとおもへ やまざくら/はなよりほかに しるひともなし
59 やすらはで ねなましものを さよふけて/かたぶくまでの つきをみしかな
47 やへむぐら しげれるやどの さびしきに/ひとこそみえね あきはきにけり
32 やまがはに かぜのかけたる しがらみは/ながれもあへぬ もみぢなりけり
28 やまざとは ふゆぞさびしさ まさりける/ひとめもくさも かれぬとおもへば
71 ゆふされば かどたのいなば おとづれて/あしのまろやに あきかぜぞふく
46 ゆらのとを わたるふなびと かぢをたえ/ゆくへもしらぬ こひのみちかな
93 よのなかは つねにもがもな なぎさこぐ/あまのをぶねの つなでかなしも
83 よのなかよ みちこそなけれ おもひいる/やまのおくにも しかぞなくなる
85 よもすがら ものおもふころは あけやらで/ねやのひまさへ つれなかりけり
62 よをこめて とりのそらねは はかるとも/よにあふさかの せきはゆるさじ
8 わがいほは みやこのたつみ しかぞすむ/よをうぢやまと ひとはいふなり
92 わがそでは しほひにみえぬ おきのいしの/ひとこそしらね かわくまもなし
38 わすらるる みをばおもはず ちかひてし/ひとのいのちの をしくもあるかな
54 わすれじの ゆくすゑまでは かたければ/けふをかぎりの いのちともがな
76 わたのはら こぎいでてみれば ひさかたの/くもゐにまがふ おきつしらなみ
11 わたのはら やそしまかけて こぎいでぬと/ひとにはつげよ あまのつりぶね
20 わびぬれば いまはたおなじ なにはなる/みをつくしても あはむとぞおもふ

遠山和葉ちゃんのセリフに『囲い手とか渡り手とか上手く使えへんし、試合の流れも読めへん。』とあるように、百人一首すべてを暗記しておくことは当たり前で、大会で札を獲得するには、置き方や取り方の訓練をしないと勝負にならないんですよね……。

今更ながら、素人が一夜漬けで大会に参加してしまってすみません……。

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